サッカー選手から参考にする人間性とチームづくり

新3回生470クルーの井上です。
本日は西宮神社参拝を行い、安全・必勝祈願をいたしました。自分達の気持ちをこれからの活動に向け、集中させることのできる良い機会でありました。

私達は今、会長、監督、コーチの方々や保護者の方々、友人などからサポートや応援をしていただきながら、日々ヨットという競技に取り組んでいます。チームとしての目標は470級、スナイプ級で両クラスが全日本に出場し、勝つことです。そして、スローガンは「拘る」です。
なので、今練習内容からミーティング内容、艇庫での生活(5S)などをとにかく拘りを持ってどうすればより目標に近づくことができるのか、ライバルに勝つことができるのか、ということを考えながら取り組んでいます。私達は大変勝ちたいという気持ちが強いので、もちろんその先にあるものは「勝つ」ということなのですが、どのスポーツでも、試合が行われれば勝つチームもいれば負けるチームもいます。

私自身の話になってしまいますが、私は幼いころからサッカーをしており、自分達のチームが勝つ瞬間が喜びでした。しかし、サッカーというスポーツをしていながら、少しだけ引っかかっていることがありました。それは、私がサッカーの試合で初めて得点を決めた日のことです。チームメイトはすごく喜んでくれましたし、その日応援に来てくれていた父と祖父もすごく喜んで、褒めてくれました。結果試合は私達の大勝ちで終わりました。それだけならすごくいい出来事なのかもしれないのですが、そう思えなかったのは、その時の相手のゴールキーパーが試合が終わった後にすごく泣いていたからです。その子からすれば大敗したわけでそうなるのは当たり前であるし、勝負の世界ではよくあることなのですが、その時の私はその出来事をしばらく引きずっていました。もしかすると、その子にも家族が応援しに来てくれていたのかもしれないし、その子のスーパーセーブを楽しみにしていた人がいたのかもしれません。勝ち負けのあるスポーツというものにどんなふうに取り組めばいいのかすごく悩みました。

そんな時にその答えを教えてくれたのは、コートジボアール代表のディディエ・ドログバという選手でした。その当時世界一身体が強いサッカー選手と言われていて、その国では本当に英雄のような存在でした。英雄なので、彼に勝ち負けは関係ありませんでした。彼が勝とうが負けようが彼の出場する試合はスタジアムが満席になるし、彼に勝った人も負けた人も、彼のことを尊敬します。もちろんサッカー選手なのでひたすら勝ちに拘ってプレーしている人なのですが、勝っても負けても周りに与えている影響は常にプラスのように、見えました。また、国内の紛争を止めるために必死で呼びかけていました。国のヒーローが紛争を止めるために戦っていることは、国の子供達にとって希望でしかなかったそうです。
この選手から大切なことを多く学ぶことができました。
 
私達はさまざまな人からのサポートを受け、関西学生ヨット選手権大会、全日本学生ヨット選手権大会で勝利を収めたいと思っています。そして、勝った瞬間に、皆さんから応援して良かったなと思ってもらえたり、ライバルチームにも、来年こそは頑張るぞと勇気を与えられるようなそんなチームになっていきたいと思います。冬のオフ期間が終わりこれから本格的に練習が始まります。ヨットの技術、人間性ともにもっともっと成長していけるように頑張ります。これからも甲南大学体育会ヨット部をどうぞよろしくお願い致します。

最後になりましたが、本日は西宮神社参拝に舟元会長、大辻監督、村尾ヘッドコーチ、高永コーチ、染谷コーチにご参加いただきました。ありがとうございました。

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コメント: 4
  • #1

    監督 (日曜日, 16 2月 2020 19:37)

    サッカーの話イイですね。
    勝っても負けても応援して貰える選手やチーム。表舞台でなくて、誰も見ていない所での考え方や行動が自然に評価され、結果も付いてくると言う事なんでしょうね。

  • #2

    井上剛 (日曜日, 16 2月 2020 23:42)

    コメントありがとうございます!はい!僕もそう感じました!そうなれるように頑張っていきます。

  • #3

    一部員の親より (月曜日, 17 2月 2020 05:58)

    イギリスボート、ヘッドコーチ マイクスプラクレンの言葉
    Mileage makes champions
    漕いだ量こそが勝者をうむ 
    勝ち負けは唯の結果、それよりは過程を重んじよ、という意味でしょうか。
    事故のないようガンバってください。

  • #4

    主将 菊田 (火曜日, 18 2月 2020 18:26)

    一部員の親御様
    コメントありがとうございます。
    結果は過程の先にあると考えております。
    過程を重んじ、拘りを持ち活動していく所存であります。

    ヨットは、海が練習拠点であり、危険と隣り合わせであるため安全第一で練習に取り組んで参ります。
    今度ともご支援・ご声援の程、宜しくお願い致します。