経験を忘れずに

4回生470スキッパーの秋元です。

本日は、朝から赤旗が掲揚され、また昨日の強風で艇体放棄した艇の回収が終わっていなかったため、出艇できず午前中は昨日起こったトラブルシューティング、フィードバックを行い、午後は整備を行いました。

昨日は予報では強風が吹くこと、吹き上がる可能性が高いことが事前に把握できていましたが、風速の上がりが急で波も高かったこともあり、堤防とテトラポットにうちあげられ艇体放棄をした艇が数艇ありました。

甲南大学は早めの判断のおかげで、470チームは風が吹き上がる前に着艇ができ、スナイプチームもその後、他大学の助けもあり着艇できました。艇、人命共に無事でした。

今回は有事の事態だったため、甲南大学のレスキュー艇に他大学のOBさんに乗っていただき、テトラポットに座礁する前の艇をレスキューしました。その時、OBさんがどのようにレスキューを行ったかを全員に共有し、もし今回と同じような事態が起き、学生しかいなかった場合でも対応できるようにレスキュー艇に何を積み、どのようなメンバーが乗っていればいいのかを話し合いを行いました。
また、分かる範囲ではありますが、座礁してしまった艇はどのような状況だったか、どうすれば回避できたのか、座礁してしまう前にどのような行動がとれればよかったのか、なども話し合いました。
実際、今回と同じようなことが起きたとして、焦ってしまうとは思いますが、経験や知識があれば焦りが軽減され、最悪の事態は免れることができるのではないかと考えております。

今回の事態で新西宮ヨットハーバーにいた全大学がパニックになっており、どこの大学の艇が帰ってきてないか、また、怪我をした人はいたのかなどをすぐに確認出来なかったため、今後どのように連携していくかが全大学共通の課題となりました。
しかし、艇体放棄をしてしまったものの、全大学の部員全員が無事に帰れたことが不幸中の幸いだと感じており、改めて自然の脅威と、その自然に対してどのように適応していくことが大切なのかを経験できました。

最後になりましたが、本日は大辻監督、村松コーチ、染谷コーチ、石田コーチ、尾川さん(H31年卒)、増田さん(R2年卒)、桑原さん(R2年卒)に昨日のトラブルシューティングを一緒に行っていただき、午後の整備を一緒に確認していただきました。
ありがとうございました。